top of page

ダイヤモンドのあれこれ

さてさて、2月に入り本当に寒い日が続いてます。

ども、がっつり風邪を拗らせてる「彫金工房Falò-orafe(ファロオラフェ)」の淺野です。


早いもので工房オープンから半年がもう過ぎ去って

少しずつですが来店も増えている事が嬉しくもあり

まだまだ、頑張らねばと思う今日この頃です。


さて、今回お話するのは


「ダイヤモンドのあれこれ」

天然石 宝石 ダイヤモンド 人工ダイヤ ラボグロウン 貴石

ダイヤモンドのあれこれ

宝石といえばダイアモンド!という方も多いのですが

ダイヤモンドというと…

「硬い」

「輝きが凄い」

「高い」

そんなイメージが変わるかもしれないダイヤモンドのお話を

させて頂ければと思っております。


■ダイアモンドの歴史

まずはダイヤモンドの歴史から

ダイアモンド自体の歴史は古く、ローマ時代の文献にも登場します。

当時はダイアモンドをカットする技術がなかったため、正8面体で産出する原石としてのダイアモンドを利用していました。


原石としては「ラフダイアモンド」なんて名前で流通してますね。

もちろん原石のラフダイアモンドですから、輝いていません。

ダイアモンドの原石には正8面体だけではなく、三角形だったり薄いスライスだったり・・・

ダイヤモンドの「硬さ」ゆえに原石のままで使われていたのが始まりです。

当時のダイヤモンドの価値は今ほど高いものではありませんでした。


アメリカでは石炭と一緒に採掘されても価値に気づかず

賭け事のチップになっていたという話も聞いたことがあります。


そんなローマ時代にカットされる事のなかった「ダイアモンド」

カットされるようになったのは15世紀頃です。

場所は今でも宝石のカットで有名な国「ベルギー」

カッター(宝石を研磨する人)の名前は「ルドウィック・ヴァン・ベルケム」さん

ルドウィックが見つけたのはダイアモンドはダイヤモンドで削れる事を発見します。

そうやって磨かれるダイヤモンド

段々とダイアモンドに今のような輝きが宿っていきます。


当時、ダイヤモンドをダイアモンドで削るという画期的な研磨方法は

「ローズカット」「オールドマイン」「ヨーロピアン」と

様々なカットへ派生、宝石としての価値も高まり

現在の「ブリリアントカット」へと繋がっていきます。


■ダイヤモンドは硬い?

ダイヤモンドのモース硬度は10

このモース硬度、考案者のモースさんの名前から付けられた硬度なんです。

宝石の硬さを10段階で評価したもので、評価しているのは「摩耗性」

ようするに「擦れたときにキズが入らないか」の評価なんです。


詳しく話すと「ビッカーズ硬度」なんてものもあるんですが

この辺はまた別の機会に。


このモース硬度、宝石の「摩耗性」についての基準であって

宝石の「割れやすさ」とは別なのは以外と知られていないかと思います。


ダイアモンドは摩耗性に優れる反面、特定の衝撃には弱い宝石でもあります。

専門用語でいう「劈開(へきかい)、クリべージ」と呼ばれるものですが

簡単に説明すると鉱物が「特定の方向に衝撃が加わると割れる」ことを言います。


そしてダイヤモンドの劈開は「4方向に平行劈開」があります。

そう…ダイヤモンドって衝撃が加わると割れるんです。

「硬い=割れない」と思っている方も多いと思いますが、実際にダイヤを割ったことが何度かあります。

めったに割れる事はないのですが、ちょっとダイアモンドのイメージとは違う印象ですよね。


■「Diamond」ってどう読む?

   ダイヤモンド?それともダイアモンド?


これかなりの悩みどころなんです笑

「Diamond」の読み方って悩みません?

「ダイヤモンド」なのか「ダイアモンド」なのか

そして、これで悩むのは日本人だけというのもシュールですよね。


実はここまでの文章で、「ダイアモンド」と「ダイヤモンド」を混在をして書いてます。

人間の脳って少しの間違いは勝手に修正して読んでくれるので気づかない方もいたのではないでしょうか?


ちなみに鑑定書、鑑別書に書かれている記載は「ダイアモンド」

でも、ネットで調べる時はどうやら「ダイヤモンド」で調べる事が多い。

※ヒットする件数が「ダイヤモンド」の方が多い為


アルファベットが語源になっている事が一番の原因なのですが

同じ理由で…

Amethyst 「アメジスト」「アメシスト」

Sapphire 「サファイア」「サファイヤ」

なんてのもあったります。


ダイヤモンドについてのあれこれ、いかがだったでしょうか?

この他にも、カラーダイヤや人工ダイア(ラボグロウン)等々…

まだまだ書き足りない事が沢山あるのですが


書いているとこのまま一生ご紹介できない気がしてきたので

今回はこの辺にしておこうかと思います。


天然石や様々な宝石についてこれからも書いていきたいと思っているので

是非ご興味が沸いたという方はお気軽にご来店ください。


彫金工房Falò-orafe(ファロオラフェ)

〒544-0014

大阪府大阪市生野区巽東2-5-32

定休日:木曜日 ※予約制

Instagram:@falo_orafe



Comments


  • Youtube
  • X
  • Instagram
  • Line

© 2024 彫金工房Falò-orafe All right reserved.

bottom of page